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夏の花火
2012 / 10 / 02 ( Tue )





とは言え、紙切れの出番はまだないまま、
二人の日々は切なくそして楽しく続いていた。







この夏一番の楽しみは、花火。







ヒカルは、ずっと彼と一緒に花火を見に行きたかった。
でも、そう言うイベントは、たいてい週末。
週末と言えば会えないのがお決まりのこの関係。







でも、今は違う。







『今度の土曜日のデートは、○○の花火見ようか』
初めに彼がそうメールをくれたときは、本当に嬉しかった。
少しずつ、少しずつヒカルに近づいてくれている。
それには何年もかかったけれど、それでも。
その彼の気持ちが、本当に嬉しかった。









そして当日。









駅前のコンビニでレジャーシートを買って、
河原へ向かって二人で歩く。



少しでも人のいない道を選んだのは、
見つかるのが嫌だったからじゃない。
二人とも、特に彼は人ごみが苦手だからだ。







シートを広げて、暗くなるのを待つ…







花火が始まった。
彼は、ヒカルと一緒にとてもはしゃいでいた。



「キャッチ!キャッチ!」と、目の前に大きく広がる花火を掴もうと腕を伸ばす彼を、とてもかわいく思った。
彼の背中に体を預けて、肩越しに見る花火はとても大きくて、切ないほど一瞬の輝きに満ちていた。













ヒカルの部屋には、あのときのレジャーシートが転がっている。
きちんとたたまれて、お行儀よく、次の機会を待っているように見えた。









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