スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- | スポンサー広告 | page top↑
Truth
2012 / 09 / 27 ( Thu )




その後も、彼とは普通に続いていた。
ただ、過去より時間はずっと増えている。
週末を二人で過ごすのも、もう当たり前のようになってきた。







ある週末の午後。
二人で引きこもってくっついていた部屋で、
彼はヒカルにもたれかかりながら小さく言った。







「誰にも取られたくない…」







あまりに唐突に発せられたその言葉に、
ヒカルは困って苦笑するしか出来なかった。






その言葉にどんな意図があったのか、
どうして今このときだったのか、
そんなことも何も分からずに
ヒカルの胸の中にいる彼を抱き締めるだけだった。







ヒカルは彼を手放すことが出来ない。
心では離れた方がいいのかもしれないと思っていても、
不倫も略奪もダメに決まってると分かっていても、
そしてこの結果がどうなるか分からなくても、







こうしてヒカルに全部を預けてくる彼を手放すことなんて、出来ない。
この恋愛の全部を否定することなんて出来ない。
こんな彼の気持ちのすべてをなかったことになんて、悲しくて出来ない…







ヒカルは確かにいろんな恋愛の形の肯定者だったと思う。
いろんな人があり、いろんな気持ちがあり、いろんな形があり。
それを理解していたつもりだったと思う。






ただし、それは他人に限り、だった。
自分がこう言うことになるとは思ってなかったし、
そうするとこうなると言う当たり前の方程式にも目が向いていなかった。







今のヒカルは何を信じ、そして何を思うのだろう。
今の私は何を大切に思い、何を切り捨てようとするのだろう。
心のままに動くことと、頭で考えることとは、必ずしも一致しない。
自分が後悔しなければそれでいい、と言う考えは私の中にはない。







ただ分かるのは、彼のことは理屈抜きで好き、と言うことと、
同じようにヒカルを思ってくれる彼の気持ちを感じていたい、と言うこと…







だけど、ヒカルは彼の行動を否定も肯定もしないようになっていた。
そうすることのどちらも出来なくなっていた。







そんな日が続いていたある平日、彼は病院に行くために休みを取った。
そしてヒカルに、その日役所に紙を取りに行く、と告げたのだ...

















スポンサーサイト
14 : 22 | 彼とのこと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム | 次ページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。