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一週間?
2012 / 08 / 30 ( Thu )





ひたすらに悲しかった。
嘘なんてつかないでいてくれればいい。
ヒカルには本当のことなんて何も分からない。
それならいっそ、期待させないで…






せめて夢だけでも見れたらいい、そう思っていたはずのヒカルでさえ、
言葉の魔力、未来への淡い希望に、すっかり全身を絡めとられてしまっていたのだ。







彼がヒカルを思ってくれることも分かってはいた。
まだ話を切り上げずにいてくれるだけでも、それは伝わった。







どうしよう。
気持ちを切り替えなきゃいけない、とは思う。
でも、それにはたくさんの時間が必要だろうことも、気付いていた。






全身を満たしていた彼との甘い時間への希望をなくしてしまうには、
ヒカルはあまりに…







そう、あまりに単純すぎたのだ…







気持ちを切り替えるには、彼の言葉が必要だ。
ヒカルにかけられた魔法を解くには、それよりももっと強い力で突き放してもらうしかない。
かけた本人に、厳しい言葉でそれを解いてもらうしかない…







次にかかってきた電話は、ほぼ一時間後だった。
本当はかかってこないかもしれない、と疑い始めた頃のこと。
こんなタイミング、彼は本当に絶妙で嫌になる…







次の電話で、それを言おうと決めた。
彼の気持ちが、本当はここにはないことを確かめたいと思った。
だから、彼の口から聞きたかった。
本気ではなかったと。
そしてこれからも、本気で動くことは出来ない、と。







ヒカルはその覚悟で電話に臨んだ。
でも、彼の口から出てきたのは、意外とも思える言葉だった。







『ヒカル、一週間だけ待って』







一週間だけ時間が欲しい、と彼は言った。
ヒカルは言葉を失って、固まってしまった。
それでは彼は、今日までの時間はなんだったと思っているのだろう?







ヒカルは必死に言葉を搾り出した。
もう、いいよ。ヒカル、そんなの嫌だもん。
私はもう言いたくないし、言われたからみたいなのはもっと嫌。







『何でやねん!そんなことないって』







そんなことあるよ。
だからヒカルはもういいんだって…







『一週間。必ず進捗するようにする。
いや、違う、させてください』







彼はヒカルに何度もそう繰り返した。
一週間時間をくれ、必ず進捗させる。そうさせて欲しい、と。
ヒカルが言ったからではない、自分がそう思うからそうするんだ、と。







思いがけない展開にヒカルは戸惑っていたけれど、
本当に、ここでの一週間がなんだと言うんだろう。




それなら今までの長い長い時間は何だったって言うんだろう、と、
正直冷めた気持ちも隠すことは出来なくて。




だってどんな人に聞いたって同じこと言うと思う。
「今まで出来なかったのに、一週間でなんて無理に決まってる」
「ただのその場逃れだよ」って。




正直私もそう思うし、
だからこそもう期待はしないし、
だからこそもう無理なら無理って本当に言って欲しい。




もう、ただそれだけなんだけどな...




自分の力で切れない私が弱いんだろうけど。
諦めながらもどこかで期待しちゃってる私が、いちばんダメなんだろうけど...










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